サバイバル・ウォークについて

中原弘志(元代表)よりご挨拶

「外出中にマグニチュード7.5(最大の揺れで震度7)の直下型地震が発生した」
「交通が全面的にストップ」
「一時的にライフラインが止まり、水・食べ物の補給が途絶えた」 と想定して歩きます。
「自宅または目的地まで歩いて」帰り、「身の安全を考えながら歩いて」感じられたことを、「記録集にまとめる」という市民の自主防災活動です。

戦後最大の地震被害をもたらした阪神・淡路大震災から17年の歳月が流れました。サバイバル・ウォークは、6千人を上回る犠牲者を出した大震災の悲しみと恐怖を忘れず、防災の教訓を生かすために、毎年1月の土曜日に、東京・神奈川・京都で同時刻にサバイバル・ウォークを行ってきました。その後、鳥取西部・宮城地震がおこり痛ましい被害者が生まれました。東南海・南海同時地震の予測では、津波の被害と被害地域の広域さなど、あらたな対策を必要としています。

さて、私たちの住む京都で、巨大地震が発生した場合の最大被害想定が発表されています。それによると、家屋倒壊や人の被害など阪神・淡路大震災の被害を上回る深刻なものです。(御池京大教授によれば京都市北部の花折断層の直下型地震が最も危険だという。)日本列島が巨大地震の活動期に入っているいま、災害への対策を「日常生活の基本に据える」ことは、緊急・重要な課題でしょう。

サバイバル・ウォークは、多くの人が改めて防災への認識と対策を促す機会です。京都には阪神・淡路大震災で救援活動に参加された多くの組織・個人が、地元で活動されています。現地の体験を共有する人、サバイバル・ウォークにご参加ください。「自分、家族、地域、仕事場、あらゆるところで災害への備えを」の声を府民に。多数の組織・個人の参加を切望します。

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