地震に備える

コラム

主催者・参加者からのメッセージ

災害は貴方の前に口を開けている。

安達 卓志 (京都サバイバル・ウォーク 安達自動車工業)

2013年9月29日

昨夜橋本修さんの通夜に行きました。
台風の被害で壊れていた、道路から転落、死亡66歳。
5月に署名活動で寄せてもらった時、頑張ってなと支援して下さった、遺影の笑顔とご家族の悲しみをこらえた顔。

事故現場には道路の片側だけバリケードがしてあったようです。なぜ両側とも、バリケードなりコーンなり置かれ無かったのか、管理者の責任が問われそうですが、もうあの笑顔はは帰って来ません、涙が出そうな感じです。

大雨崩落道路で京の男性が転落死 大津市、通行止め不備
http://www.matomater.com/9882/より一部掲載
22日午前5時45分ごろ、大津市膳所平尾町の市道で、散歩中の男性(62)から「男性とオートバイが川に転落している」と110番があった。大津署員が駆けつけたところ、京都市中京区、自営業橋本修さん(66)が市道沿いの約2・6メートル下の相模川に倒れているのを見つけた。橋本さんは病院で死亡が確認された。市道は台風18号の大雨の影響で片側半分程度が崩落しており、同署は事故との関連についても調べる。
同署によると、市道は幅約1・5メートル。川に面した幅約0・8メートルが長さ約3メートルにわたって崩れ落ちており、その下で橋本さんは発見された。橋本さんは同日朝、現場近くの池に釣りに行くため自宅を出たという。
大津市道路管理課によると、市道は東西に伸びており、崩落を18日に確認した。
19日に崩落現場の西側にバリケードを設置して通行止めにしたが、東側は通行止めの措置を取っていなかったという。事故を受けて22日午後に東側にもバリケードを設置した。
同課は「通行止めの措置ができていなかった。非常に申し訳ない」と話している。

9月28日土曜日午後3時30分頃現場を視に行く写真撮影した写真です。





事故前と事故後でアスファルト部分の大きさは異なるかも知れません。
自動車で通行するには離合できるような道幅ではありませんし、事故現場手前20Mぐらいの農機具や金属部品の野積みしてある所までは乗用車で行けました。

その場所では回転可能ですが、その前までは無理な道です。農機具小屋の関係者か近所の散歩する人達が主に利用し、よく知らない地域外の人の通行は無いと判断し片側の広い道からの通行だけをバリケ-ドで止められたようですが、京都から国道1号線を唐橋方向に向かい秋葉台交差点を右折道なりに進み名神の跨線橋を越え急に細くなる道を300メ-トルほどで現場に到着します。

道沿いに家は無く田んぼの中を進んで行きます。現場がこのような人通りの少ないところであり、反対からは誰も来ないと、判断してしまったのかもしれません。
また道路の破損後6日間も経ってからの事故であり、それまで事故無かったからと大津市の責任の度合いが低下する物ではありません。

例え行政の対応が不味くとも6日間も住民が放置している事の方が問題かも知れません。大津市の責任を住民に振るわけではなく、これが震災など同時多発的にトラブルの発生している時、行政どころか消防も廻りきれません。
今回のような場合、反対側のバリケ-ドの置かれていない所にバケツでも竿竹でも置いて通行不可を明示できていれば、橋本さんは亡くならなかった。
今回の大津の事故は大津市が悪いと非難するのでは第二第三の橋本さんが続いてしまう。また同様の事故はこれが初めてでなく結構発生しているだろう。

改善策
地域住民の防災意識を高めその場にある物で安全策を講じる体制作りが必要である。

積雪による倒木で停滞、車が流れていないと積もる雪で通行困難になりそうなのに、誰も倒木を移動させようとしない。
15人もいれば引きずって通行できるようになるのだが、誰も音頭を取る者がいない。20台以上後ろから現場を視に行き停車している各車に倒木をどけるので手伝っていただけませんかと声を掛けて廻り倒木を除去、通行を確保する。
一声かけると皆さん力を貸してくれるのだが、一人では動かせないとジ-ットしている。何でこんなに皆さんアカンようになったのだろうか。アカンと叱ってどうなる事でもない行動で示し解決方法を体験していただく以外道は無いのです。

防災訓練等に参加してもらえる方が限られている。
自主的に参加しようとしない、一度行くと毎回ひつこく参加を迫られる。
御免、参加者が確保出来ないから、どうしても同じ人に参加願う事となる。これは大変悪い傾向で、特定の人しか防災意識と実践いや訓練経験を持たなくなる。その最も恐ろしい実例(http://www.dailymotion.com/video/x11ts8i_nhkニュース7-20130712宝塚市役所の放火事件_news)を参照。
テレビで見る範囲なら消火ホ-スからは水は出てこないし、消火器は上の方向、炎の先端に向けて放たれている、何故燃えている根元に向けられなかったのか、もっと少ない被害で済んだのに。
勝手に推測すると、訓練不足と考えるのが普通であろう。
一度でも消火訓練を受けていたなら、燃える物に向けて消化剤を放ち、決して炎に向けて放たないであろう。

市役所に限らず、あらゆる工場や事業所、国民一人一人が全員消火訓練等で実際に役立つ消火方法を身につけておかねば、有事に困るし大変不幸な結果を招いてしまう。
でも書くのは簡単、市役所でさえ消火訓練が生かされなかったんだから、大丈夫民間はもっと責任もはっきりしてる、自分の物やから、と言いたいのだが?????
震災の時には全ての災害がセットで大量にやってくる。原発もだよ。

このサイトに来ていただき、読んで頂いたことに感謝すると共に、常日頃行政に甘え過ぎていないかを再点検し自らの周囲の安全に気を配りましょう。
最後にこの文の主題を下さった故橋本修さんに合掌。

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